Periploos - 清水寺子安の塔

清水寺子安の塔

最寄り駅: 清水五条駅

大形の鐘で、笠形には紐二条を廻らして内外区に分け、龍頭の四方に一文字の鋳口がある。上帯に唐草文、草の間各区に三鈷杵を鋳出している。撞座の位置高く古様を伝えている。京都三条釜座の鋳物師国久・国次系は有力な鋳工で、その初現がこの鐘である。

清水寺では、すでに本堂が国宝に、鐘楼、西門、馬駐がそれぞれ重要文化財に指定されているが、右の十二棟もまた東山の景観を形づくる建築群として重要なものである。仁王門だけは、寬永六年（一六二九）の火災をまぬかれ室町時代に建ったまゝであるが、他は火災後の再建である。